Lass uns an die Tür klopfen?

とある教会音楽家の徒然日記

Lass uns an die Tür klopfen!

その扉をたたいてみよう!
ドイツ・ザクセン州の街ヴルツェンに住む教会音楽家の日々を綴っています
扉をたたく?
教会音楽ってなぁに?

教会の塔を攻略せよ! その1

今日からは、以前から書こうと思っていた教会の塔のお話を。

ヨーロッパの街を歩いていると目印になるのが教会の塔。
大きな時計がついているものもあれば、見えなくても時を告げる鐘の音が聞こえてきたり。
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こちらはタウハの塔。
このクリーム色の壁が季節により時間により、さまざまな表情を見せてくれます。

さて、この塔の中はどうなっているのか?
時計と鐘がある…くらいは想像されるかと思いますが、詳しい構造について知っている人は多くありません。
なぜなら関係者以外立入禁止⛔だから。
その実態はまるで忍者屋敷?ドラクエ?いやヨシヒコ?
そんな塔、縁あって私は昨年12月以来毎週登っているので皆さまにもご紹介。
登りながらの片手スマホ撮影なので写真のクオリティは…ごめんなさい。
画の暗さは、あえて肉眼と同じにしています。

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まずは入口。すでに真っ暗。
ここは教会の三階、壁を挟んでオルガンの裏、照明はなく、手すりも片方なし。
左側の手すりは古くて細かいトゲが出ているので使いません…。
ここに立つと、コチ、コチ、と時を刻む音が聞こえてきます。
でかい閂を引いて上の階へ。
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一番最初に出る踊り場にはこんなタペストリーが!
初めて見たときは正直度肝を抜かれました。
うちの教会でこんなに色鮮やかな装飾はありませんから。
いつ誰が作ってここにかけたものかは全く不明。
大きな窓にカーテンのようにかけてあるので、光が通って見事な鮮やかさ!
この階は教会堂の天井裏。塔の隙間風が入るので、冬は外気温並みかそれ以下に冷え込み、吐く息はすでに真っ白。

f:id:Mt77K626:20180602163241j:imageここからははしご階段を文字通りよじ登ります。
埃だらけ、鳥のフンだらけ(笑)
時を刻む音はさらに大きくなってきます。