Lass uns an die Tür klopfen?

とある教会音楽家の徒然日記

Lass uns an die Tür klopfen!

その扉をたたいてみよう!
ライプツィヒに住む教会音楽家の日々を綴っています
扉をたたく?
教会音楽ってなぁに?
ライプツィヒ、どんな街?

教会音楽ってなぁに?

私が日々携わっている教会音楽とはなんでしょう?
ミサ曲、レクイエム、オラトリオ、カンタータ。
クラシック音楽が好きな方なら一度は耳にされたことがあるかと思います。
クラシック全然知らないし…という方も、TVのBGM、ドラマや映画などで知らず知らず聞いたことはあるはず。
これらの音楽はみんな、キリスト教会で宗教的な意味を持って演奏される音楽です。
そう、教会とはキリスト教会のこと、教会音楽、と言われるものは厳密に言えばキリスト教音楽、ということになります。
じゃあキリスト教音楽ってなぁに?
キリスト教では祈祷、礼拝において音楽が大きな役割を持っています。人が祈り、神を賛美するために音楽は欠かせません。
多くのキリスト教会では日曜礼拝が行われますが、ミサ曲やカンタータは特別な日にしか演奏されません。
普段の礼拝では集まった信者たちはオルガンの伴奏に合わせて賛美歌を歌います。
私の職業は教会音楽家、ドイツではカントールと呼ばれており、受け持った教会で必要とされる音楽全般を統括するのが仕事です。
必要とされる音楽とは
礼拝での祈りと賛美のためのオルガン演奏(奏楽)
カンタータ、オラトリオなどの大きな演奏会
オルガン演奏会
その他、様々なジャンルの演奏会
結婚式、お葬式、洗礼式での奏楽
そのほかクリスマス、復活祭など特別な日の奏楽
聖歌隊や児童合唱の演奏会など

すべて信者の日々の祈りのために、そして教会を活性化させるために行っています。
だいたいイメージできたでしょうか?
まあ、クラシック?オルガンっていうからバロック音楽とか古楽ばっかり弾いてるの?
よく言われますが、まったく違います。
そもそも、パイプオルガンにはルネサンス、バロックからロマン派、現代まで作品が多岐に存在します。
そして昨今の教会では、伝統的な賛美歌とともに、時代に即した賛美歌が追加されるようになり、バラードやポップス系の曲も追加されています。
ちなみにドイツの結婚式の定番曲は結婚行進曲ではなく、コーエンのハレルヤ。私、1年間に10回近く弾きました(笑)

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音楽的には古今東西ジャンル問わず、人と教会、人と神様の橋渡しをするのが教会音楽かな、と私は思っています。
かのマルティン・ルターはこんな趣旨のことを言っていました。
私の長い説教を聞くより、賛美歌を歌い、聞くことのほうがよっぽど人の心に残る。

カントールにとって、ルターのこの言葉は非情に重いのです。
牧師の方が偉いだろうと思われがちなところに、影響力は牧師以上、と歴史を変えた牧者本人が言われているのですから。

今を生きている信者に、すべての人々に必要な音楽とはなにか?
私に与えられた、永遠の疑問であり、課題です。


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