Lass uns an die Tür klopfen?

とある教会音楽家の徒然日記

Lass uns an die Tür klopfen!

その扉をたたいてみよう!
ドイツ・ザクセン州の街ヴルツェンに住む教会音楽家の日々を綴っています
扉をたたく?
教会音楽ってなぁに?

そして5

明けて土曜日。
復活祭を翌日に控え、とりあえず寝だめ、そして午後から始動…というわけにはいかない私の体。律儀に朝早く起きてしまい、一抹の不安を感じる。
この日は22時からカトリック教会での礼拝。
イエス様の死、聖金曜日から二日間楽器を使わない日を経て、オルガンも復活。
そのため特に大音量で華やかに!とのリクエストがありました。
22時、全員教会の入口で焚かれた復活の火と呼ばれるたき火を囲み、司祭がたき火からイースターの蝋燭に火をともし、会衆とともに漆黒の堂内へ。

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会衆の持つ蝋燭に火がわけられ、その火を隣の人の蝋燭へと次々と火が渡る。
蝋燭の小さな光が徐々に増えていくさまは何とも言えぬ光景です。
復活の賛歌、そして出エジプト記の朗読と、蝋燭の灯のもとで厳かに続きます。
そして栄光の賛歌になると教会の鐘が打ち鳴らされ、会衆の賛美歌とともに堂内が明るくなる…のですが、私にとっては結構な試練の時。
教会の鐘がオルガンの真後ろにあるので、鐘がなるとかなりの振動と衝撃音の中での演奏になるのです。
もちろん鐘の音もかなりのもの。
オルガンはあまりお手入れされていないせいか出力はそこまで大きくなく、自分で弾いているのに鐘のおかげで音がほとんど聞こえない…。
もちろん会衆には聞こえているし、とても大切なシーンなので、弾きなれた曲でも冷や汗タラタラ。
この日一番の踏ん張りどころでした。
聖金曜日とはうって変わって、賛美歌の曲調も明るく楽しいものばかり。まさにお祭りです。
礼拝後も集会所で乾杯が続き、アンサンブルメンバー宅でさらにイースターのたき火を囲んで乾杯。

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クリスマスに続き、イースターも彼らと一緒に過ごせたのは本当にありがたく、時間の許す限り、また次回も一緒にいたいなと願うばかり。
そして、ここから先が、今年のイースター最大の難所。