Lass uns an die Tür klopfen?

とある教会音楽家の徒然日記

Lass uns an die Tür klopfen!

その扉をたたいてみよう!
ドイツ・ザクセン州の街ヴルツェンに住む教会音楽家の日々を綴っています
扉をたたく?
教会音楽ってなぁに?

臨機応変

昨日の合唱演奏会、無事に終了しました。
客入りも上々。出演者もお客様も楽しい時間を過ごしてもらえたようでホッとしてます。
最後までドタバタしていたので、写真は一枚も無く…。
カントールとして働き始めて4ヶ月。
運営としても、音楽家としても、今回ほど臨機応変な対応を求められたことはなかった。
まず教会内の設営。そしてお茶の準備。
お茶は聖歌隊メンバーがやってくれたのでOK。
設営はというと、照明、マイクからキーボード、ピアノ、オルガン、そして各合唱団の座席配置。プログラム配布に帰り際の献金受付。
前日になって教会事務のおばちゃまたちが手伝いに来れないと言われ、その分なんとかしないといけなかったんですね。
こうなると本番前の集中とか音楽家としての準備とか吹っ飛びます。
当日になって1つのブラスバンドがゲネプロキャンセル、さらにもう1つのブラスバンドは合同演奏曲を指揮者から言われてなかったらしく、合同演奏はアカペラのみに。
その合同演奏も、80人の平均年齢はほぼ60オーバー。
オーソドックスなテンポでも難しい。
仕方ないので振り方変更。学校の試験でやったら絶対に落第する振り方しました(笑)
それでもタウハの主な合唱団が勢ぞろいして歌うのは年に一度この日だけ。
私には、自分のやりたい音楽よりも優先させたいものがあるので、臨機応変に柔軟な対応をできるだけしたい。
ただ、臨機応変とか柔軟な対応って、自分にそれだけの引き出しがないとできないんだな、ということも実感。
あらゆる可能性を考慮してこの先も準備していかなきゃと思いました。
そしてもう一つの課題はレパートリーの改革。
合同演奏もそうだったのですが、聖歌隊の曲も前任者から引き継いだ曲にしたところ、過去にやった曲も忘れてしまっていててんやわんや。
短時間で立て直しが効かず、急きょ音取り音源を作って配信。
皆が自習してきてくれたので本番はうまくいったけれど、この綱渡りは考えもの。
前任者はプログラムのクオリティ重視で、聖歌隊の現状に合った選曲をしていなかった模様。
メンバーは新曲をやるには時間がかかると言っていたけれど、こうなると過去の曲をネガティブな感情とともにやるよりは一新してしまった方が効率いいかも。
今はとりあえず横に置いておくけれど、イースターやカンターテをどうするか、課題です。