Lass uns an die Tür klopfen?

とある教会音楽家の徒然日記

Lass uns an die Tür klopfen!

その扉をたたいてみよう!
ドイツ・ザクセン州の街ヴルツェンに住む教会音楽家の日々を綴っています
扉をたたく?
教会音楽ってなぁに?

新たなリズム感

日本はゴールデンウィークだそうですが、ドイツは通常営業です。
とはいえメーデーが火曜日だったので、月曜を自主休業して連休を作って休暇に出る人が多く、聖歌隊の練習もお休み。少しはのんびりな日々。

週末は友人が指揮している合唱団の合宿を手伝いに行ってきました。

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電車とバスでライプツィヒから1時間半。のどかな風景の続く村にある合宿所で集中練習。

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天気もよく、練習の合間には彼らと戯れ…

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 合唱団はドイツ語とフランス語の合唱曲をレパートリーとしていて、メンバーは大学生と社会人。
ドイツ人が大半ですが、フランス人のハーフやフランス人留学生もいます。
なにがすごいって、みんなとにかく元気!練習中だろうとまー静かにしない(笑)
人数も多く、大人だから当然身体も大きく、ヒソヒソ話も集まれば十分うるさく、こっちの声が消されるレベル。タウハの児童合唱よりタチが悪い。

静かにしてくれ!私の声を潰す気かー?!と何度言ったことか。

ルネサンスから現代まで、さまざまなシャンソンを20曲以上、代わる代わる練習し、私は2日でバタンキュー。
私は礼拝のため2日目で離脱しましたが、みんなはもう1日練習して解散。

いつもと違う環境でテンションMAX、感性が素直だし、とにかく体力すごいなぁと感心してしまう。

そもそも、彼らの大半はライプツィヒから30キロ近く離れた宿まで自転車で来てるんです。
ドイツは自転車天国。自転車道は整備され、車道を走るシステムもしっかりしている。
私も最寄駅から10キロ走ろうかと思ったけれど、冬場は全然乗らなかったし、疲れて稽古にならないんじゃ困ると思ってバスに。
こういうところに根本的な体力の差を感じてしまう…。

練習で散々歌い、しっかり食べ、しっかり飲み、ぐっすり寝てまた歌う。
時間があれば森を散歩してリフレッシュ。
学生時代はとにかく学校にこもって必死に練習していた私。
仕事を始めてから、いろんなドイツ人の生活リズムを目の当たりにして、人生を充実させるってどういうことだろう?と考えさせられることがとても多くなりました。

まずは仕事!とはならないこのリズム感、日本とはまるで違う。
でもみんな自然と戯れるのが上手い。
平日でも近所の公園でバーベキューしたり、散歩したり、ヨガしたり。
外で遊ぶことが特別なレジャーじゃないし、お金も全然かけない。
生活の一部になっている。
何が起因しているのかはわからないけれど、そんなリズム感も体得したいなーと思う今日この頃です。