Lass uns an die Tür klopfen?

とある教会音楽家の徒然日記

Lass uns an die Tür klopfen!

その扉をたたいてみよう!
ドイツ・ザクセン州の街ヴルツェンに住む教会音楽家の日々を綴っています
扉をたたく?
教会音楽ってなぁに?

言ったとか言わないとか

職場でもチームでも、大切なのはホウレンソウ。

ホウレンソウという言葉は日本でしか通じないけど、考え方は万国共通なはず。

自己主張の強い国では特に大事だよね、と思う事件が…。

夏に企画されている、博物館のある展覧会に合わせて、教会で合唱の演奏会をしたいというやりとりが始まったのは、私の前任者が働いていた去年の5月。

博物館から教会の使用許可を打診され、合唱団と前任者の3人でやりとりしているものを、私が8月から引き継ぎ、日程を確定させたのが9月。

私は前任者から、博物館と合唱団が全て決め、教会は場所を貸すのみ、宣伝、経費などのオーガナイズには関与しないと聞いていたので、詳細決まったら教えてくださいとお願いした。

音沙汰無く数ヶ月が過ぎ、どうなってるの?と連絡したところ、プログラムが送られてきて、その数週間後、事件発生。

 

合唱団の移動用バスのチャーター代を負担してほしい

 

はい?何をおっしゃいますのやら?

教会が依頼した演奏会ならまだしも、うちはハコを貸すのみだと言ってあるのに…。

とりあえず合唱団の方に、イベント主催者は教会ではないから、博物館と話してくださいね、としたものの、博物館から返ってきた答えは、

演奏会の補助金は出せませんって、前任者に前に伝えましたよ?その日は別のイベントも被ってるので、博物館は一切手伝えません。

出たー、言った言わない。

合唱団の人は、前任者と博物館の担当者と話したいから連絡してほしい、ときたけれど、育休中の前任者が動くわけもなく。

前任者に連絡したら、案の定聞いてないの一点張り、証拠にとやりとりしたすべてのメールを転送してきて己の正当性を証明してくる始末…。

彼女はとにかく相手を論破することが好きで、人の時間はおかまいなしに玉のきれないマシンガンよろしく話し続けるタイプ。

んー、できれば聞きたくない(笑)

主張を延々と聞くより先にやらなきゃいけないことがあるわけですし。

彼女は特殊パターンだけれど、大抵のドイツ人は自己主張が日本人よりうまいし強い。

学校での試験が筆記ばかりの日本と、口頭試問だらけのドイツ。

音大では神学から聴音まで、演奏するか喋るかのほぼ二択でした…(涙)

間違っていようが、とにかく喋らなきゃ点数にならない口頭試問を中学高校とやっているお国柄。

こっちが話してても被せて話してくるのはよくあること。

しどろもどろに喋っていたら、乗っ取られて言いたいことを聞いてもらえなくなるのです…(涙)

それはなるべく避けたいし、言った言わないが嫌なのもあり、私の事務仕事は全部メール。

しかしこの案件は厄介。

クリスマスオラトリオすら献金システムでやってるため、前売りの演奏会の集客がどこまであるか、正直わからない我が教会。

集客も献金額も演奏会によってまちまちだから、皮算用してもしょうがないし。

バイエルンからバスチャーターしてって、正直厳しい。

どうなることやら…。