Lass uns an die Tür klopfen?

とある教会音楽家の徒然日記

Lass uns an die Tür klopfen!

その扉をたたいてみよう!
ライプツィヒに住む教会音楽家の日々を綴っています
扉をたたく?
教会音楽ってなぁに?

あれはたしかに

私が指揮していた演奏会だったんだけど…。

クリスマスオラトリオから1週間経ち、あれは夢だったんじゃないか?とふと思う今日この頃。
たしかに手ごたえはあったし、達成感もあるし記憶もはっきり残っているけれど…。
恐ろしいほどに全てがうまく噛み合った瞬間に立ち会うと、人はこんな気分になるのでしようか?

まず凄かったのは合唱。
練習では55人くらいだった合唱はゲネプロで70人近くに膨れ上がり、ステージ上はまさかのギューギュー。
あれだけ人が足らないって言ってたはずが…(笑)
ゲネプロ本番のみでも構わないなら連れてきたい人がいる、というコンマスやオケメンバーの紹介でベルリン、そしてはるばるミュンヘンからバラエティ豊かな人が集まりました。
練習に参加してなかった人を乗せるなんて…という考えもありますが、この演奏会はとにかく参加したい人に参加してほしい演奏会。
すべては私がなんとかすればいい話。
そしてここはライプツィヒ。百戦錬磨な人ばかり。特に男声。
泣く子も黙る、老若の元トマーナーが集まる集まる(笑)
通算100回以上歌ってるツワモノまでいらっしゃる…。
当然暗譜してるし指揮はすぐに見て反応できるし、何の問題もないどころか、あれだけ危惧していたバランスも実にちょうどよい。
合唱団として、一つの楽器のようにまとまったのは奇跡のようでした。

そしてオーケストラ。
このクリスマスオラトリオ公演の発案者であり、タウハの教会役員の一人が中部ドイツ放送響(MDR)のコンサートマスター。
彼から、オケは自分の同僚を中心に集めるから心配するな、と言われていましたが、本当にまさかの展開。
ニコライ教会のバッハ合唱団で大型作品を演奏する時もMDRのメンバーが中心なのですが、クリスマスオラトリオには毎回必ず呼ばれる夢のような音色のトランペットがいらっしゃる。
煌びやかなフォルテから、トランペットじゃなくリコーダーかと思わせるくらいのピアニッシモまで、すべてが自在。
実はこの数日前、ニコライで歌っているときにふと頭をよぎったのです。
まさかMDRのトランペットって、彼が来るのか??そんな夢みたいな話があるのか?

あった。

もうビックリ。でもこれでもう安心。
彼を筆頭に管打楽器は安定のメンバー。
弦楽器は教会の若い子がちらほらいてもトップがきっちりリードしてくれるから問題なし。
つまり私が引っ掻き回さなきゃすべてが自然にうまくいくようにできている。
こんな恵まれた環境でやらせてもらえるなんて本当に夢のよう。

ソリスト4名も素晴らしかった。
前日にテノールが、当日にはアルトが病気でキャンセルとなったけれど、即座に代打がみつかるのもライプツィヒならでは。
MDR合唱団のメンバーだと聞いていたけれど、さすがの安定した歌唱でした。

そしてやっぱり強かったコンマス(笑)
私の意図を汲んでどんどんオケを引っ張っていってくださる。
さすがの手腕。そしてアルトのアリアのソロは暗譜。いやはや脱帽。
今回のメンバー集めもだけれど、さらにすごいのは通奏低音のチェンバロとオルガン、そしてティンパニは彼の楽器だったこと。
本当に人に音楽を届けたい人って、ここまで行ってしまうのだな…。

当日はゲネプロ一回通して微調整、そして本番。
教会の演奏会にオケ合わせなんてありません。まあ、このメンバーなら必要ないですしね。

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本番はオケと合唱、そしてソリストが一体となった、本当に素晴らしい演奏会になりました。
500人以上のお客様の拍手がまた凄かった。
たくさんの方からお褒めのコメントをいただきました。
一番うれしかったのは、過去十数回あったタウハのクリスマスオラトリオの中で今日はダントツ1位よ!と言ってくれたおばあちゃんの言葉。
彼女、第1回から皆勤賞だそうです。
合唱からもオケからも、楽しかった、ありがとう!という言葉をたくさんもらったけれど、一番楽しかったのは私です。
本当に感謝しかありません。ありがとう!!

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