Lass uns an die Tür klopfen?

とある教会音楽家の徒然日記

Lass uns an die Tür klopfen!

その扉をたたいてみよう!
ドイツ・ザクセン州の街ヴルツェンに住む教会音楽家の日々を綴っています
扉をたたく?
教会音楽ってなぁに?

誰がために…

牧師さんが引退してからというもの、うちの教会はてんやわんやになっております。

いろんなことが引き継がれてなかったり、連絡を忘れていたり。

今日も突然、とある合唱団から私の携帯に電話が。

12月23日のお昼に演奏会できるかどうかの返事を待っているのですが、どうなっていますか?

 

寝耳にウォーター…。

 

そんな合唱団まず知らないし、演奏会?23日なんて教会も予定キツキツで空いてるわけがなく。

聞けば11月に役員会で可否を決定するから連絡を待ってほしいと牧師に言われていたそうで…。

方々問い合わせたところ、やはり不可能、しかし11月にはわかっていたと…。

先方にお詫びするのは吝かではないけれど、引継ぎはちゃんとしようよ…。

牧師さん、もともと急ごしらえタイプだし、引っ越しもあったからねぇ。

気持ちわからなくはないけれど、似たようなゴタゴタがあちらこちらにあるようで…。

引継ぎといえば私の前任者からのもすごかった。

鼻息も荒く、私はこんなに詳しく書いたのよ!と書類にして50ページくらい渡された。

いやいやすみません。

まずそんな量のドイツ語、読む気にならぬ。

しかも目次がないからどこに何が書いてあるかさっぱりわからない。

聖歌隊のこと、ミュージカルのこと、礼拝、年間予定、連絡先、その都度その中から探さなきゃならないのは本当に大変。

しかも、文章が回りくどく、表は見にくく、理解に時間がかかる。

一週間くらい本気で自分のドイツ語力の無さに途方に暮れました。

この混沌に光がさしたのは同僚が私の様子とその書類を見て言った一言から。

彼女の書類はね、私たちにも難解過ぎてわからないから、気にすることないよ。

 

そうなのか、とホッとしつつも

…?!

それって、引継ぎになってないのでは?

引継ぎとは引き継ぐ人に理解されなきゃ意味ないよね。

誰がために引継ぎはある?

自分がやるときは気をつけよう。