Lass uns an die Tür klopfen?

とある教会音楽家の徒然日記

Lass uns an die Tür klopfen!

その扉をたたいてみよう!
ドイツ・ザクセン州の街ヴルツェンに住む教会音楽家の日々を綴っています
扉をたたく?
教会音楽ってなぁに?

大人とはなにか

聖歌隊と児童合唱の2つを受け持って以来、時々去来する疑問。

大人とはなんだろう?

児童合唱の場合、当然相手は子ども。
5才から10才なので、ドタバタギャーギャー大騒ぎはもちろん覚悟の上。
でもミュージカルというデカい波を共に越えた体験は非常に大きく、みんな楽しそうに歌ってくれる。
ただし集中力が続いているうちに限る(笑)
集中力はたいがい30分で切れるけど、叱るよりどんどん歌わせてしまえばまた盛り返してくれるのがわかったので問題ない。
今は歌う時間だから自分はここにいる、と自覚させれば十分。
熱心に意見を言ってくる子も、とりあえず今は歌おう?話はあとで聞かせて?と言えば伴奏が始まるとともに黙るのだ。

さて、聖歌隊の場合。こちらはそうはいかない。
少しでも難しい曲、できない曲がくるとまずは、無理!できない!の大合唱。
彼らのレパートリーでも忘れてしまって歌えない場合、さらに激しくなる。
それが隣同士で意見の交換会よろしくワーワーギャーギャー。
もちろん練習時間内である(笑)
ただでさえ限られた時間、さっさと練習しようとは誰も思わないらしく、試しに放置してみたら6分近く経過しました…。
で、やっと黙った後に出る一言が、
こんな短時間でこのプログラムはこなせない。
うん、時間を奪った自覚はないのだね…。
さっさと黙って練習すればそれなりになるところを(笑)

自分の意見をはっきり持ち表すドイツの皆さんは、練習中だろうとこっちが指示出してる間だろうと結構大きな声で言いたい放題おっしゃる。
もちろん指示は聞いてないので、時間が余計にかかるんですね。
こうなると、児童合唱の方がよっぽどやりやすい。
大人って…なんなんでしょうね?