Lass uns an die Tür klopfen?

とある教会音楽家の徒然日記

Lass uns an die Tür klopfen!

その扉をたたいてみよう!
ドイツ・ザクセン州の街ヴルツェンに住む教会音楽家の日々を綴っています
扉をたたく?
教会音楽ってなぁに?

遅ればせながら

メリークリスマス🎄でした!

この記事を書き始めたのは26日の夜。
しかし、自分自身に最高のクリスマスプレゼントをしてしまいました。
風邪です…。
今年中は歌う必要がないのが幸いですが、喉と鼻がやられてしまい、息をするのも億劫な現在29日。
もともと一回の呼吸が深いため、炎症ポイントも喉の奥深くになってしまうのがなんとも切ない。
しかも寝込むような症状でもないから、せっかくの自由な時間…と、頭ばかり回りだすけれど、結局きちんとできないくせに休めない…。
我ながら自分の貧乏性にあきれます。
このブログは自分自身の備忘録でもあるので、ざっとクリスマスをまとめようと思います。

今年は24日に二回、そして26日に一回奏楽させていただきました。
まずイブの夕方の奏楽はライプツィヒから近郊電車で20分、さらに2キロ離れたところにあるRöthaという町の教会。
前に行った時は車で連れていってもらったので建物自体は知ってたのですが、電車では初めて。
知らない道、雨風に歓迎されながらの自転車はイブじゃなくてもなかなかにシュール(笑)
イイ感じに濡れ鼠…。

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しかし、教会の塔が見えてきた時の安堵感ときたら…。

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待っていてくれたのは、バッハと同時代に活躍したジルバーマン製のオルガン。
すばらしい音色で、たくさんの可能性を教えてくれる、先生のような楽器。

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オルガンは時代や製作者によって大きさがさまざまで、この楽器はペダルが2オクターブまでと小さめ。
準備していた前奏を弾こうとして、ありゃ〜ペダル足らん!とあたふた。
ピアノのように統一された規格がないのがオルガン。
柔軟な対応が求められます(笑)
生誕劇付きの礼拝は満員御礼の中無事終了。
こんなにたくさん人がいるのに、室内なのに吐く息は白く…。

自転車で来た道(もう真っ暗)を猛ダッシュ、30分に一本しかない電車でライプツィヒに戻り、今度はトラムで20分のカトリック教会へ。

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12月に3回一緒に稽古した聖歌隊メンバーと発声練習と最後の合わせ。
私自身、オルガンと指揮を行ったり来たりが初めてな上に、勝手を知らないカトリックのクリスマスミサはそれでなくとも長丁場。
このセリフが聞こえたら…とかあるのですが、言い回しが変わったりするとやっぱり不安。
タイミングがわからなくて、今?弾くよ?とメンバーに確認をとりながらの奏楽は外野から見たら確実にコント(笑)

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↑メンバーが、オルガンにかわいい見守り隊を置いてくれました。

21時半からウェルカムタイムで30分の合唱、そしてミサは2時間近く。
15曲近くのアカペラ曲に7曲の聖歌の伴奏、オルガン伴奏の合唱曲に後奏とてんこ盛りでしたが、無事に終了。
この日からドイツにいらした仲間オケの千穂さんとパチリ。

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実は、始まる前にオルガン席のブレーカーが落ちて、聖歌隊席が真っ暗になるというアクシデントがあり、私の後ろにある電気系の暖房は念のためオフに…。
集中しているとはいえ、やはり寒い中では頭がまわらない。
もともと寒いところですぐに眠くなる熊のような体質の私。
体質改善しなきゃ仕事にならないことを痛感。
太ってる場合ではない…。
今後の課題が次々見つかる、でも本当に充実したイブでした。