Lass uns an die Tür klopfen?

とある教会音楽家の徒然日記

Lass uns an die Tür klopfen!

その扉をたたいてみよう!
ドイツ・ザクセン州の街ヴルツェンに住む教会音楽家の日々を綴っています
扉をたたく?
教会音楽ってなぁに?

コバケンとその仲間たちオーケストラ 多賀城公演

先週日曜日、コバケンとその仲間たちオーケストラの多賀城公演でした。

ご来場いただいた皆様、一緒に演奏した皆様、東北学院大と地元スタッフの皆様、キリン絆プロジェクト、オケ事務局その他関係者の皆様、お世話になりました!ありがとうございました!

今回の帰国は自分史上最短の1週間。時差ボケてるまもなく、飛行機の中でこのブログの下書き、昨日からレッスンでございます💀

今回私はオルガンでの後奏と合唱指導を、という願っても無い任務をいただき、本当にいい時間を過ごさせていただきました。
一回では書ききれないので、まずはオルガンについて。

今回の公演は急に決まり、オケ事務局も現地から合流される吹奏楽と合唱の皆様もドタバタの準備期間だったそうですが、そんな中で、せっかく礼拝堂にパイプオルガンがあるのだから弾かせてもらおう!と関係各所にとりはからっていただけたこと、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

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クリスマスと復興応援の気持ちを込めて、メドレーを弾かせていただきました。
震災以降、復興応援ソングとして作られた歌がいくつもありますが、今回は私が1番好きな「ねえ ここにいて」を入れました。


NHK きらり!東北の秋CMソング「ねぇここにいて」 90秒 ver.

かつてNHKで、四季折々の東北の姿を綴った一分間のスポット放送で使われていた曲です。

『過ぎる季節 少しだけ ねえ ここにいて

きみに会ったら なにを話そう』

もう十分に耐えてがんばってる人に、さらに前向いてがんばろう!と言うよりも、四季折々に人に寄り添う言葉に親しみを感じたこと、
そして一期一会を大切に、たくさんの土地でたくさんの音楽仲間と出会い演奏してきた私たち仲間オケが、多賀城をはじめ東北のいろんな場所でまた仲間と再会できたらと願って、選曲しました。
もともと知ってる方が少なそうなのと、だいぶアレンジして弾いたのとで気づかれないかも、と思っていたんですが、下から歌ってる声が聞こえてきたのはとても嬉しかったです。


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偶然の産物ですが、匿名で雑誌に載れそうな目隠し(笑)

ちなみに、お客様が演奏会本編でかなり熱狂されていて、最初の方が聞こえなかったというご指摘が多かったのですが、オルガニストとしてはいつものことなんです。
ドイツの結婚式なんて、全員退場してしまうので1人寂しく置いてかれます(笑)
でも、次回はもう少し音量設定変えますね。

オルガンはドイツのシューケ社の楽器でした。

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演奏台の左側のストップ。同じ名称でも楽器によって音色が違います。


前日にセッティングしたのですが、堂内に人がいっぱい入ると響きがガラリと変わって、この変化にはかなりびっくりしました。
もともと残響の少ない場所だったのですが、日本はどこでも残響が短いので、対策練らないといけないこと、勉強になりました。


この日は、本格的にオルガンを始めて以来初めての日本での演奏でした。
10年以上関わってきた仲間オケの公演でデビューできたこと、そして実はあんまり得意じゃない即興演奏を、自分なりに形にすることができたこと、本当に感慨深いものがあります。
素敵なチャンスをいただけたこと、本当に感謝の気持ちでいっぱいです!

ありがとうございました!