Lass uns an die Tür klopfen?

とある教会音楽家の徒然日記

Lass uns an die Tür klopfen!

その扉をたたいてみよう!
ライプツィヒに住む教会音楽家の日々を綴っています
扉をたたく?
教会音楽ってなぁに?
ライプツィヒ、どんな街?

金曜日のブダペスト

ブダペストの続きを…。
ゲッレールトの丘から戻ってからはハンガリー国立フィルの練習を見学。
前日のオールロシアからうって変わってオールベートーベン英雄&皇帝。
この日はオケのみ英雄交響曲の練習でした。
録音なら何度も聞いてきた英雄、でも実演はそんなに聞いてこなかったのですが、昔やった仕事で結構強烈な思い出のある曲。
日本のとある音楽祭でライブラリアンとして立ち会った時に体験した強烈なスリルはいまだに忘れられません。(詳しくは長くなってしまうので書きませんが)
初めて聞いた国立フィル、木管群の音色の美しさと真珠のような音の粒。
オケ全体の音色も、都会的でスタイリッシュな音が主流となった今のドイツではなかなか聞けないぬくもりのあるアンサンブル。
練習場では邪魔にならなければ好きなところに座っていられるので、いろんなことを観察できて本当に贅沢…。

盗撮写真は当然載せません(笑)

練習後はご夫妻と食事。連日の練習と本番でお疲れの先生達と別れて時計を見ればまだ8時半!

今宵は花金。繰り出すしかない!

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屋外にあったバーでビールを調達し、ぶらりドナウ川を散歩。

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幻想的にも程がある、本当に美しい夜景!
旧東特有の、なんともやる気のない暗ぼったい街灯の色を初めて褒めたくなった瞬間(笑)

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人だかりがあったので何かと思ってのぞいてみると、丸い広場で社交ダンス!
定期的にやっているのか、しっかりしたスピーカーからゆったりしたワルツやタンゴ、おそらくハンガリーの踊りの音楽が流れ、いろんなカップルが思い思いに踊っている。

なんてお洒落…。

女性の靴を見たらみんな専用のダンスシューズを履いているので、おそらく地元の常連さんかな?
ステップの細かさや優雅さはやはり宮廷文化を思わせるものがありました。

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大きな鎖橋にはこちらの方が鎮座されており、なかなかの迫力。

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河岸にはたくさんの人が夜景を見ながら思い思いの過ごし方をしていて、本当にロマンチック。

タウハに戻って教会事務の人が教えてくれました。
かつての東独では、滅多に西側には行かれない中ブダペストは同じ東側社会だったため行きやすかったそう。
もちろんライプツィヒから東ベルリンは近いけれど、壁があって兵士がウロウロしているし、経済状態も良くないし、何より戦争で街はボロボロ、観光なんて論外。
その点、ブダペストはかつてのハプスブルク帝国、明るく華やかな文化があり「東社会の最も西側」としてみんなが憧れていたとか。

折に触れ見聞きする旧東ドイツの生活や文化ですが、ブダペストの話でも出てくるとは思いもせず。

でもわかる!この美しさは憧れる。

今のライプツィヒにいても感じるのだもの、暗くて不自由極まりなかった30年前なんて憧れの天上の世界のようだっだでしょう。

いつまでも変わることなくこの姿を保ってほしい人類の遺産。
しあわせなお散歩でした。

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