Lass uns an die Tür klopfen?

とある教会音楽家の徒然日記

Lass uns an die Tür klopfen!

その扉をたたいてみよう!
ドイツ・ザクセン州の街ヴルツェンに住む教会音楽家の日々を綴っています
扉をたたく?
教会音楽ってなぁに?

ドイツ鉄道物語 1 ~すべては火花から始まった~

連日最高気温がマイナス続きのライプツィヒ。
びっくりするくらいいいお天気ですが、外に出る気にはさらさらなれず…。

 

さて、前回の記事の最初の段落はお読みいただいたでしょうか?
そう、電車が遅れている話。
実はあの後、5時間に渡る冒険談がありました(笑)

ドイツ南東の国境の街パッサウを出たのは午後五時半。
ライプツィヒまでスムーズに帰れるICE(ドイツ版新幹線のような特急列車)の最終便で、2時間ほど進んだニュルンベルクで乗り換え。
この時点で乗換列車が40分遅れだったわけです。
予定通りの待ち時間が30分あったので、ご飯とビールでのんびり待ち、70分後に電車に乗るためにふたたびホームへ。
予定時間になっても、電車来ない…。
聞けば一本前のベルリン行きも遅れているから、まずそれが通過して、その次とアナウンスが。
ドイツの鉄道運行がカオスなのはドイツの常識(笑)なので、私も、あー、またかいな、と思いホームの待合室(暖房なし)で風をしのぐ、この時点で気温はマイナス7度。
前の電車が通過し、次はうちらだ!と思い待つこと15分。
もう来ます!というアナウンスがあって外に出る。が、5分経っても来ない。これもよくある話。
まもなく、という言葉は1分から20分くらいを指すんだな、とドイツでの8年で学びました(笑)

やっと来た!
ホームにいるお客さんたちがホッとした次の瞬間、

バシューーーーーン!バチバチ!

ICEの入線と同時に、電線からロケット花火のような火花。
そして反対側の番線の電線からも火花バチバチバチ!

え~と、どう理解していいのかな?

そうこうするうちにICEの扉が開き、寒さに震える乗客はとにかく乗車。
席を確保し、やれやれと思った矢先、アナウンスが…。

電線異常のため、この列車は運休します。
隣の番線に来る、次のベルリン行きに乗ってください。

まあ、そうよね。あれで走れたら怖いわ…。

脱いだダウンなどの完全装備を着なおし、荷物を持って急いで隣の列車へ。
とはいえ、同じベルリン行きでも経由地が違うため、次の列車はライプツィヒには止まらない。
当然疑問を抱くライプツィヒっ子は駅員や車掌に詰め寄るも、とにかくこれに乗れ!の一点張り。

まあニュルンベルクに足止めより、とにかく北上すればなんとかなるし…と思い、乗り込む。
しかしだ、こっちの番線も花火してたよね…?大丈夫なの?

とりあえず緊急事態に備えて、寒さのせいで冬眠しがちなiPhoneを充電しようと車内のコンセントに差し込んだ瞬間、答えは出た…。

この車両、電気通ってない…。

続く