Lass uns an die Tür klopfen?

とある教会音楽家の徒然日記

Lass uns an die Tür klopfen!

その扉をたたいてみよう!
ドイツ・ザクセン州の街ヴルツェンに住む教会音楽家の日々を綴っています
扉をたたく?
教会音楽ってなぁに?

子供ミュージカル

ここでも何度か投稿していた子供ミュージカル、昨日無事に終わりました。
先週土曜日にゲネプロをしたのですが、ここまで来てまさかの出演キャンセル者が1人。
病気が理由ならまだわかるのですが、「家族ぐるみの来客があるから家にいろと親に言われた」という理由。
もともと密にコンタクトをとってくれるご家庭が非常に少なく、アンケートを書こうがメールを送ろうが返事も音沙汰もなし。
放課後の託児所くらいにしか思っていないのか、当日の手伝いもせずに客席に座ってるだけ…という状況ではあったのですが、ゲネプロ当日にキャンセルって…。
聞いた瞬間思わず言いました、「は?ふざけんなよ」もちろん日本語で(笑)
幸い手伝ってくれたお母さんたちの一人が教会役員で、教会に通う子の中から即座に代役を探し、子供たちと本読みと動きについて打ち合わせをしてくれたおかげで、なんとか本番を迎えることができました。
代役の子は、私とは当日初めて会い、いきなり本番に乗ってくれたのですが、その勇気と度胸には感嘆してしまいました。
ドイツ人の子供たちは、どんなちびっ子でもみんなとても堂々として自我がはっきりしている印象ですが、いやはやここまでとは…。

本番では衣装替えなどちょこちょことアクシデントはありましたが、お客様にあたたかく見守られ、子供たちの集中力も素晴らしく、最後までやりきることができました。
もともと60人キャストの作品を16人の子供でまわし、演出衣装に関しては完全に白紙、という博打状態のプランを引き継いでから3か月。
最終的に子供は12人になり(涙)教会の他の行事も並行しながらで、ミュージカル自体を中止にすることも考えましたが、たくさんの方のおかげでなんとかやり通すことができました。
実際に舞台を手伝ってくださった方、私のマーライオンよろしくあふれ出る愚痴を聞いてくれたみんな。感謝しています。
そして、何度もキャスティング変更をしたおかげでセリフを覚えなおし、何度も早替えをするという、大人でも混乱することをやってのけた子供たち、ありがとう。

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