Lass uns an die Tür klopfen?

とある教会音楽家の徒然日記

Lass uns an die Tür klopfen!

その扉をたたいてみよう!
ドイツ・ザクセン州の街ヴルツェンに住む教会音楽家の日々を綴っています
扉をたたく?
教会音楽ってなぁに?

嵐が去って…

書こう書こうと思いつつ、10日も経ってました…。
7月7日、すべての試験をなんとか乗り越え、終わった安堵感に1週間以上呆然と過ごしていました。
世に言う荷下ろし症候群のようなものに陥りやすい私としては、1日2日休んだらいろんなことを再開しようとしていたのですが、心身ともにそうはいかなかったようで。
3日目にオルガンを弾いてみたらまったく意欲がわかないとか、冷蔵庫空っぽだけど買いに行く気になれないとか。
でも一日中ゴロゴロしてることにはガッツリ罪悪感を感じるとか。

鬱傾向、矛盾、悪循環、いろんな感情がぐるぐるぐるぐる…。
ああ、自分らしいな、と思いました。

試験に加え2回の日本行き、燃え尽きても仕方ありますまい。

今回の試験、正直に言えば達成感はゼロでした。
ただ、この経験から学んだことは非常に大きかったと思います。

物事に取り組むときは、絶対に自分のテンポ、やり方を崩してはいけない。
外野に何を言われても、自分がいいと思うならそのまま攻め続けること。
自分の今までの経験値を信じぬくこと。他人と比較してはいけない。

 

挙げたらキリがないのですが、徹頭徹尾自分を信じ、自分のスタイルを信じぬくことがどんなに大切かを学んだ気がします。
数十年生きてきて、自分のクセやスタイルが全くない人間なんていません。
そして、好み以前に、自分に合う、合わないものが世の中にはある。
郷にいては郷に従えとも言うけれど、それはあくまで、自分をきちんと持った上でのこと。
すべてをゼロにしてただ鵜呑みにすることとは違う。

”私”はこの世にたった一人しかいない。
この顔かたちも身体ももちろんそうだけれど、
この思考回路を持つのも私だけ。
それが何を意味するのか、その存在がどうすればよりよく生きていけるのか。
いい後悔ができるように、自分を持ち、見つめ、判断して前に進んでいきたいと思います。

 

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 一年生の讃美歌学でご一緒して以来、ずっと応援してくれるおばあさんからの花束。

実はこれ、造花と紅茶でできてます!

きれいでいまだに飲まずにいる(笑)