Lass uns an die Tür klopfen?

とある教会音楽家の徒然日記

Lass uns an die Tür klopfen!

その扉をたたいてみよう!
ドイツ・ザクセン州の街ヴルツェンに住む教会音楽家の日々を綴っています
扉をたたく?
教会音楽ってなぁに?

オルガンアカデミー

実習から帰ってからは大洗濯と雑用もろもろを片付けて、今週月曜日からオルガンアカデミーのためにニーダーラウジッツに来ています。

ベルリンから南に車で1時間ほど、歴史的なオルガンが数多く残っている地域で、それぞれの楽器に合った作品のレッスンを受けています。

講師はライプツィヒのシュメーディング教授、ポーランドのカミンスキー教授、フライブルクからはマイヤーホーファー教授。

受講生は全員各教授の生徒たち。

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毎日違う楽器で、違う教授にレッスンしていただき、各教授のグループはレッスンチームと練習チームに分かれ、ヒマな時間は無し、先生はアッシー君も兼任するという、なんとも贅沢な日々です。

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旧東ドイツは、教会に関わる人が激減し、多くのオルガンは放置されていましたが、ここ数十年の修繕運動により、後期バロック、そしてロマン派の重要なオルガンが復活しています。

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期間中は計6台のオルガンと出会いました。

すべての楽器が異なる特徴を持ち、音色、発音、風、フレーズについて、楽器がまるで先生のように、たくさんのことを教えてくれます。

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三日間のコースを終え、明日は4時間にわたる修了演奏会。

堅苦しいものでなく、一つの楽器でいろんなことを試し、レパートリーの可能性をお客様に知っていただくのが目的です。

聴衆、そして楽器保全の協力を得ることも音楽家の大切な仕事です。

15人が10分ずつ弾き、合間に何回か休憩が入るとか。

軽食とワインが用意されて、みんないい気分で弾けるようです。

本番楽器はまさかの一段鍵盤。

普段は複数鍵盤のレパートリーを多く勉強しているので、いきなり一段と言われてみんな焦ってます。

レパートリーも限られますが、工夫次第で弾けるようになるのもオルガンの面白いところ。

明日が楽しみです。

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オマケ。友人に捕獲されました。