Lass uns an die Tür klopfen?

とある教会音楽家の徒然日記

Lass uns an die Tür klopfen!

その扉をたたいてみよう!
ドイツ・ザクセン州の街ヴルツェンに住む教会音楽家の日々を綴っています
扉をたたく?
教会音楽ってなぁに?

教会の塔を攻略せよ! その2

塔の二階にあたる場所には、塔の顔ともいえる時計のからくりがあります。たくさんの歯車と鎖、おもり、振り子が組み合わさって、時を告げる仕組みになっています。 教会から聞こえる鐘には二つの音色があり、1つは15分刻み、もう1つは時報になっており、…

郷に入っても私は私?

教会の手芸クラブでは大白熱のディスカッションが発生。ドイツ人はみんな声がとっても大きいですが、隣の部屋で作業をしていた私もビックリするほどの大音量で、何事かと思うほど。話題は、昨今のイスラム系難民の急増によってドイツ各地で問題になっている…

教会の塔を攻略せよ! その1

今日からは、以前から書こうと思っていた教会の塔のお話を。 ヨーロッパの街を歩いていると目印になるのが教会の塔。大きな時計がついているものもあれば、見えなくても時を告げる鐘の音が聞こえてきたり。こちらはタウハの塔。このクリーム色の壁が季節によ…

4カ国目

今月は旅をしつつ仕事しつつの繰り返しで、今週はまさかの4つ目の外国へ。旅とは言っても音楽は一切しない、完全プライベートなものばかり。飛行機と陸路を駆使して外国へサクサク移動できるのって、ヨーロッパならでは。言語が全部違うのがただただ残念。や…

シ♭〜

昨日と今日は聖霊降臨祭のためドイツは祝日でお休み。教会では当然ながら礼拝がありました。昨日は聖歌隊と一緒にタウハで、そして今日は2キロ離れたデーヴィッツの教会で奏楽。愛車がまさかの後輪パンクで入院中なので、ちょっとした遠足となりました。 デ…

3月の演奏会から

連日の旅日記からうって変わって。3月11日にタウハで開催したオーボエとオルガンの演奏会から、オーボエの大木君がYouTubeに動画をアップしてくれました。カメラ(マイク)位置の関係であまりバランスはよくありませんが、ドイツの教会とオルガンの様子を見…

愛、気概、誇り、感謝

私は中学時代から学生オケ漬けでホルンをプーコプーコと吹いてたのですが、そのころから死ぬまでに叶えたい夢が2つありました。 ・一番好きな交響曲、ドヴォルザークの7番を吹きたい。なぜ好きなのかはもはや愚問、というかどう頑張っても言葉にならないので…

終わりは始まり…

とは言いますが、旅の終わりが今回ほど悔しさたっぷりの後ろ髪引かれる感じはなんとも切ない。 ブダペスト最終日は再びリスト音楽院でゲネプロ見学。オケが違う、というのもありますが、配置が違うだけでこんなに響きが変わるのか、と思うくらい、低音がおと…

会衆は、歌わない?

リストの家からダッシュでマーチャーシュ教会へ。建物は目視できるが距離感や途中の勾配はわからないのでひたすらサクサク歩いたら、意外とすぐに着きました(笑) しかしまあ、この眺め! こんなところに住んでたら人生観変わるだろうなぁ。 礼拝には観光客…

天は二物を与えるが

ブダペスト滞在3日目。この日は午前中にリハ。昨日やった英雄は、オケが先生のやり方に慣れてきたのか流石の反応で、どんどんいい音に。この日初合わせの皇帝(ピアノは再び金子さん)は、先生なら有り得るとは思っていたけど、本当にまさかの一回通して終了(…

金曜日のブダペスト

ブダペストの続きを…。ゲッレールトの丘から戻ってからはハンガリー国立フィルの練習を見学。前日のオールロシアからうって変わってオールベートーベン英雄&皇帝。この日はオケのみ英雄交響曲の練習でした。録音なら何度も聞いてきた英雄、でも実演はそんな…

絶景かなブダペスト

先日のブダペスト滞在の続きを。今回はキッチン付きのアパート宿泊にしたので、朝ごはんは出てこない。スーパー無いかなぁと調べたところ、10分も歩けば中央市場がある!きっとブダペストの台所、行くしかない!今回の旅は、日曜日の午後には帰らなければい…

いちめんのなのはな

木曜日はイエスキリストの昇天祭、朝10時からSehlisで祝日礼拝がありました。うちの教区の1番奥にある、バスが日に数本しか通らない村Sehlisは人口約100人、特に馬の飼育が盛んで、家畜の数は人口を上回るとか回らないとか(笑)最寄駅からは5キロ。若干のア…

はじめましてブダペスト

先週の後半は仲間オケで10年以上お世話になっている小林研一郎先生の演奏会を聴きに初めてブダペストに行ってきました。久しぶりのドイツ語圏外、ラテン系、スラブ系の言葉なら今までかじった言語の知識でなんとなくわかるものの、日本語のように他の言語か…

新たなリズム感

日本はゴールデンウィークだそうですが、ドイツは通常営業です。とはいえメーデーが火曜日だったので、月曜を自主休業して連休を作って休暇に出る人が多く、聖歌隊の練習もお休み。少しはのんびりな日々。 週末は友人が指揮している合唱団の合宿を手伝いに行…

春さんぽ

おさんぽで見つけた風景たちやっぱり水辺はなごむ。 青空! モクレンも花ざかり。 大きな木の幹には小さな芽がいっぱい。 いつも素通りしていた木立。一瞬ナウシカのヒドラかと…。

6と7

タウハのイースター礼拝は、日曜朝6時と9時半の2回。朝6時の礼拝は、今年は牧師不在のため教会員が主体となって執り行いました。事前の会議では、教会のブラスバンドが入るので私のやることはほぼなく、最後の賛美歌を弾く程度、という話だったので、朝早い…

そして5

明けて土曜日。復活祭を翌日に控え、とりあえず寝だめ、そして午後から始動…というわけにはいかない私の体。律儀に朝早く起きてしまい、一抹の不安を感じる。この日は22時からカトリック教会での礼拝。イエス様の死、聖金曜日から二日間楽器を使わない日を経…

2-3-4

人の助けなしにはこなせなかった2018年の聖金曜日。 もともと予定していたのは、朝10時のニコライ教会の礼拝で歌うことと、イエス様が息を引き取った時間にあたる15時のカトリック教会での礼拝の合唱指揮でした。 朝10時に歌うのはバッハ合唱団。朝の礼拝で…

おくればせながら

イースターおめでとうございます。世の中は先週の木曜からイースター休暇、私は昨日の礼拝を最後にしばしの休息。急に春めいてきたせいか、教会の屋根の色が…。 写真じゃちょっとわかりにくい…。 苔が生えて緑色に。 このまま春に落ち着いてほしい!

1件目

聖週間、ありがたいことに予定通り過ごしております。 木曜日は初めて行くカトリック教会での礼拝でした。 この木曜日は最後の晩餐にあたる日。 イエスが弟子の足を洗い、パンとぶどう酒について語った日。 教会にある十字架には紫の布がかけられています。 …

あり余るパワー

毎週水曜は児童合唱の練習。たった45分、されど45分。ここ数か月は非常にしんどい…。メンバーは、学校の都合で来られなくなってしまった子などが減ってしまっているけれど、基本的にミュージカルをやったときと変化はないのに…。あんなに忍耐強く練習をこな…

みっけ!

先日の夏時間への切り替えの名残を発見。 電車の時刻表。 存在を消される1時間は、冷静に見るとなかなかにシュール。 われらがビッグマック、50周年だそうで。 このイラストデザイン、すばらしくないですか? わかりやすく、そして愛らしい。 ドイツの目に見…

走れ走れ 聖週間

塔の時計の夏時間への調整も無事に完了、とうとう聖週間です。クリスマス同様、いやそれ以上に大切な復活祭を前に、教会もドタバタです。イエス様が生まれなければ彼の人生は語れない、そういう意味でクリスマスは大切ですが、彼が死から復活しなければキリ…

#誤差アリ

某連ドラのツイートによく出てきた#誤差無し! 私はあるものを誤差無しで管理するのに苦労してます(笑)それは教会の時計。 というのも、うちの教会、鍵や暖房その他を取り仕切る管理人さんがいないんです。本部から人件費が割り当てられていないため、今ま…

教会音楽ってなぁに?

私が日々携わっている教会音楽とはなんでしょう?ミサ曲、レクイエム、オラトリオ、カンタータ。クラシック音楽が好きな方なら一度は耳にされたことがあるかと思います。クラシック全然知らないし…という方も、TVのBGM、ドラマや映画などで知らず知らず聞い…

ドイツ鉄道物語 5 ~郷に入っては郷に従え~

夜中1時に放り出されたライプツィガー(本来はライプツィヒに住んでる市民のことですが、旅行者みんなの連帯感があったのでこう呼びます)、一斉に始まる二つの質問。・あなたはどこに住んでいるか?・次の電車はいつくるか? どこに住んでいるか、というの…

ドイツ鉄道物語 4 ~おうちに帰るまでが遠足です~

北へとひた走る列車は比較的ゆったりとしていて、座席を二つ使ってくつろげたけれど、途中で乗り換えることを考えると寝るわけにもいかず。案の定、遅れを取り戻すべくぶっ飛ばす列車。だからといって何かをする気力も湧かず、ぼ~っとしてるうちに車掌さん…

ドイツ鉄道物語 3 ~待ってました!~

待てど暮らせど何も起こらず。しかし、この状況にびっくりするほどイライラしなかった私も、さすがに身の危険を感じ始めた23時半。周りを見回したら、隣の番線に接続待ちで止まっている車両発見。最初は、すぐ出発しそうだし、いきなり扉が閉まったら怖い…

ドイツ鉄道物語 2 ~人体の不思議?~

コンセントに電源が通ってないことに気付いた私。あ~、こりゃまた外に出されるパターンかな?と思い、ダウンは着たままでしばらく座っていると、前方車両で座りきれなかった人がどんどんなだれ込んでくる。何を隠そう、私が乗り込んだのは1等車。本来なら…